熊本・人吉の国宝「青井阿蘇神社」 隈研吾設計による「国宝記念館」建設プロジェクト

熊本県人吉市の国宝「青井阿蘇神社」では、日本遺産人吉球磨「相良700年が生んだ保守と進取の文化」を冠する建物として、および令和2年7月豪雨からの郷土の復興の象徴として、建築家・隈研吾設計による「国宝記念館」の建設プロジェクトが進められている。

この国宝記念館は、結婚披露宴会場や直会(なおらい)の会場として長年親しまれてきた同神社の参集殿を、社務所・ギャラリー・記念館と一体化させた建物である。

1階と2階のギャラリーには、400年以上前から伝わる神輿や、令和2年7月豪雨で被災し、現在修復中の御神刀や奉納刀剣などの収蔵品を展示する予定だ。

隈研吾によるデザインは、和を取り入れながら近代的で個性豊かなものとなっており、社殿の茅葺をイメージした屋根には、地元「市房山の杉」などがふんだんに使用される予定。人吉・球磨復興の象徴になるとしている。

今回、このプロジェクトを進めるにあたり、グローカル・クラウドファンディングにて建設資金の支援募集を開始。集められた資金は、「国宝記念館」の木製の屋根材に充てることになっている。

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